ICC国際交流委員会の大学留学プログラム
大学留学体験談
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■大学留学体験談〜アメリカ〜 <4年制大学>
大好きな映画と音楽の勉強に没頭する毎日です
1979年生まれ、東京農工大学工学部卒。日本ですでに工学部の学位を得ていたので、米国で第二学士号を目指す。ユタ州の4年制大学University of Utahから条件付き入学を認められ、2003年3月に渡米。専攻はFilm Study(映画学).
不安なのは語学・文化の違いより費用の問題だった
 留学開始前の英語力は、TOEFL点数で言えば、コンピュータベースで163点でした。留学前は、語学力や異文化よりも費用に関して不安がありました。費用に関しては現在も不安ですが、何とかやっていくしかない、何とかなるだろうと思っています。
大学生活スタートまずは情報収集
 留学生用オリエンテーションに参加して、銀行口座の開き方、学校周辺の交通事情、治安について、学校主催のイベントについて、住居についてなどの説明を受けました。
大学のアドバイザーのサポートは、あくまでアドバイザーとしての仕事なので、もっといろいろな情報を得るには、友達(留学生の)をたくさん作って、そこから聞いた方が良い場合が多いです。
 学部開始前には、ESLではなくELIを2セッション取りました。また、今でもESLのクラスは取っています。英語力は、こちらへ来てから2〜3ヶ月過ぎたあたりで急激に聞き取れるようになったと思います。
大学での学期中の平均的な1日のスケジュール
 起床時刻は7:00AM〜8:00 AM (日によって違います)。火曜日は10:00PMまで授業があるので、寝る時間も2:00 AM〜3:00 AM過ぎになります。他の日はだいたい12:00 AM位、遅くても2:00 AM前には寝るようにしています。日によって昼食の時間や帰宅時間、家を出る時間などはバラバラです。
 朝食は家でシリアルやパンなどを食べて、徒歩とトラックス(街中を走っている路面電車)で通学しています。だいたい30分から45分の間に着きます。
現在の具体的な授業の内容
ESL
週三日のそれぞれ50分で、1クラス20人位です。ただ人数が多いので近々2クラスになる予定です。
Intro to Film
週1回の4時間、他の授業との兼ね合いでこのクラスしか取ることができなかったのですが、週3回のもあります。内容はフィルムに関すること全般です。(歴史、商業、技術など)必ず1つ映画を観て、それについて議論をする時間を授業後にとっています。60人かそれ以上の大きなクラスです。ただディスカッションの時は3つに分かれます。先生が任意に分けます。
History of Film
週3回の50分、50分、3時間。3時間の授業では映画を観ます。内容はその名の通り歴史の勉強です。この授業も観た映画についてのディスカッションがあります。クラスサイズも60人位の大きなクラスです。僕が取っているフィルムの授業は両方とも同じ先生なので、同じような授業の形式です。
Music Survey of Jazz
レクチャーではジャズの歴史について、他に実際に3回以上ジャズコンサートに行き、指定されたことをします。たとえば,どんな楽器を使っていたか、バンド形態はなどなど。100人を超える大きなクラスで、週2回、各80分です。
授業間の合間や、放課後の過ごし方
 授業の合間に時間ができた時は、図書館で勉強するか、友達としゃべっています。昼食は、学校内で友達と食べますが、忙しい時は食べなかったりもします。放課後は週2回サッカーをしていて、今度学校内の大会に出ます。夕食は家でルームメイトと作って食べています。
 授業以外の1日の勉強時間(授業以外)は4時間かそれ以上ですね。だから寝るのはだいたい12:00AM過ぎです。
住環境、友達、お金など大学以外の生活状況は?
 アパートに、友達と2人で住んでいます。家賃は2人で月$550。他にインターネット+電話+電気代で月1人、$50〜60位です。
 比較的治安がよく、夜1人で出歩いても問題のないところです。ただ、一つ道を間違えると結構ホームレスがいたり、ギャングがいたりするので、そういうところに行きさえしなければ大丈夫です。ダウンタウンも比較的近くあるので、買い物にも便利です。気候は、夏は非常に暑かったです。冬も寒くなると聞いています。基本的に秋と春が非常に短いらしいです。寒いか暑いかどちらかのようですね。
 友達とは、授業、バスの中、サッカーを通して知り合いました。また、近所の人ともあいさつをしているうちに仲良くなりましたね。
 週末は安い映画館があるのでそこに行ったり、釣りをしたり、サッカーをしたりといろいろです。基本的に何にもない田舎なので、その程度です。長期休暇がある時は、この前はたまたまニューヨークの方に用事があったので、ニューヨークに行って来ました。私のルームメイトは、この夏カリフォルニアまで車で出かけてました。
 でも、多くの人が長期休暇に旅行に行く訳ではありません。何人かの人は学内でアルバイトをしたりしていますし、図書館で毎日勉強して、次のセメスターに備えている人もいます。人それぞれという訳ですね。私も、今回のセメスターは、成績に少し不満があるので、もう少し勉強しようと考えています。
1ヵ月のお小遣いは特に決めていません。なるべく使わないようにしています。日本の家族や友人との連絡はほとんどメールなので、国際電話は使いません。
留学をしてわかったこと
 いろんな人と出会えたことや、日本で絶対に考えなかったようなことを考えるようになったのは留学をしたおかげです。雪が降っているのにTシャツ1枚の人や、あと、傘を絶対にささない人などを見ると驚きますね。アメリカの人は細かいことや人の目をあまり気にしないんだな、と思いました。
 僕は日本人留学生ですから、やはり現地での悩みができたりすることはあります。そんな時は友達に相談します。大学に関することの場合は、アドバイザーと多く話すようにはしています。
 今の学生生活にはある程度満足していますが、まだレクチャーしか受けていないので、実技系のクラスを早く取りたいです。今後、編入や大学院への進学も一応考えています。
これから留学を考えている方たちへのアドバイス
 留学は多分お金とやる気があれば簡単にできると思います。大切なのは、留学してこっちで何をするのかだと思うので、海外で何かをしたいという志がある人は、留学をしてみると良いのではないかと思います。
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