ICC国際交流委員会の大学留学プログラム
大学留学体験談
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■大学留学体験談〜アメリカ〜 <4年制大学>
さまざまな出会いや経験が、私の留学の一番の宝物
1981年生まれ、神奈川県出身。日本の4年制大学文学部を休学し、2002年夏、州立4年制大学のCalifornia State University, Haywardへ編入学。コミュニケーション学を専攻。2003年秋、日本の大学に復学。
留学をしたら、自分でも積極的に情報を集めよう!
 私の留学開始前の英語力はCBTで、200点位でした。留学前に学校のテストを受けていたので、英語力には不安を感じていました。しかし、なんとかなると思っていたことと、あとは留学経験者の話を聞いていたので、不安よりも楽しみのほうが大きかったです。留学生用オリエンテーションでは、安全について、履修の仕方、social security numberのとり方などの説明がありました。大学のアドバイザーのサポートは、一通りありましたが、実際に情報を知っている人は少なく、積極的に自分で探すことが大事でした。
英語上達のためにはなるべく多くの人と会話を
 私は大学のESLには通っていませんでした。学期ごとに英語の進歩は感じており、3ヶ月を過ぎた頃には、どんどんしゃべれるようになっていました。半年たったら、始めて会った人でも長時間の世間話ができていました。上達のためには何より、多くの人と英語でどんどん会話をすることが大切です。留学先での専攻は、スピーチコミュニケーションでした。
大学での1日のスケジュールはこんな感じ
 起床時刻は、だいたい7時半位でした。朝食は食堂でシリアルなどを食べ、大学までは徒歩15分、たまにシャトルバスも利用していました。以下、授業時間とクラスのだいたいの人数、と授業の内容を簡単に説明します。

English(エッセイ):70分。10人。英語のエッセイを書きます。宿題は多い方。WSTというライティングのテストをクリアするためにある。
TV product(テレビ製作):100分。30人。ビデオカメラで撮影、編集。3作品とクラスプロジェクト1作品が課題。
voice and speech improvement:70分。20人。アナウンス文や本をみんなの前で読む。クラスの参加者はほぼネイティブ・スピーカー。
elementary chinese3(基礎中国語):70分。30人。ABC(America Born Chinese)や香港出身者などが多く履修していた。アメリカだと中国人が多いので必ず上達する、といった感じ。
 休み時間などは、友達とカフェでおしゃべりをしたり、図書館で宿題やインターネットをして過ごしていました。昼食は、学校にあるファーストフード店などで買って友達と食べたり、車で近くのレストランに行って食べることが多かったです。夕食は自炊することもありました。1日の勉強時間は、日によって違いますが、5時間位はしていました。就寝時間は2時位になります。
寮は友達作りに最適の場
 キャンパス外の寮に滞在しており、何人かでルームシェアしていました。1ヶ月440ドル+食費位で生活していました。寮にはたくさんの人が住んでいたので、友達もできやすかったです。日本人、韓国人、中国人、台湾人、フィリピン人、ベトナム人、メキシコ人、アメリカ人、インド人、ドイツ人、フランス人等各国の友人が出来ました。週末には友人たちと、サンフランシスコへショッピングに行ったり、映画を見たり、パーティなどをして、楽しく過ごしています。
 また、インターネットの通常チャットを使い、日本の家族や友達と会話をしたりしています。ホームシックは最初の友達と出会うまでで、現地で友達が出来てからはとても楽しい毎日を送っています。なので、長期休暇も、日本には帰らずL.A、シカゴ、ラスベガスに出かけていました。
マイノリティとしての大変さや誇りを感じたことは大きな収穫
 いろいろな人に出会えたことは、留学をして一番良かったことです。またマイノリティとしての大変さを知ったこと、誇りを感じたことも大きな収穫でした。授業ではとにかく発言を求められることも多く、自分の考えを日本に居た時以上に、見つめ直すことができました。
 大学への交通の便があまり良くありませんでしたが、私の履修した授業の先生は全員授業が上手で楽しく、友達にも恵まれ、満足いく学生生活が送れました。
出会いを大切に、有意義な留学生活を!
 人によって留学を決めた理由や、留学のゴールはそれぞれ違うものだと思います。私の場合は、日本の大学生であったこともあり、1年間という短い期限付きの留学でした。留学前は1年でできる限りやって、決してただの遊学生にはならないぞ、と決意して楽しいアメリカ生活を考えていました。
けれど、実際の留学生活は大変で、始めの頃はルームメイトとのいざこざで部屋を変えたり、自分より英語のできる日本人に焦りを感じたり、泣いたこともたくさんありました。本当に焦ってばかりだったと思います。
 けれど留学のゴールが英語だけではないことに気づいてからは、自分のペースを信じて、時には勉強を忘れて思いっきり遊んだりもしました。友達とおいしいものを食べに行ったり、旅行に行ったりしたことで、私の中ではたった1年とは思えないほどのたくさんの思い出が残っているのだと思います。そしてその時だから出会えた人やできた経験を思うと、私は思い切って在学中に留学したことを良かったと思います。
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