ICC国際交流委員会の大学留学プログラム
大学留学体験談
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■大学留学体験談〜アメリカ〜 <2年制大学>
勉強は大変だけど、恵まれた環境で学問に励んでいます
1982年生まれ、大阪府出身。日本の高校を卒業後、2001年ペンシルバニア州の2年制州立大学Northampton Communitiy collegeへ入学。その後、4年制州立大学のThe Pennsylvania State University, University Parkへ編入。専攻はジャーナリズム。
未熟な英語力でも、何とかやっていけた
 留学開始前の英語力はTOEFLで400〜450(Peter Based Test)の間(だったと思います)。かなり低かったです。留学前の自分の英語力にはすごく不安がありました。
 出発前まで必死で英語の勉強に励みましたが、この不安は解決されることなく留学生活がはじまりました。でも留学生活がはじまってしまえば、未熟な英語でも何とかやっていけました。
 高校を卒業してからすぐに留学するということに対して、父は大反対でした。日本で大学生をしながらでも、留学するチャンスを得ることはできるというのが父の意見だったんです。最終的には、母の協力を得て父を説得することができました。それでも父は出発のギリギリ前まで反対していましたが、今は良き理解者として協力してくれています。
アドバイザーのしっかりサポートで、安心して大学生活を送っています
 留学生用オリエンテーションには参加しました。授業の登録の仕方、健康保険について、寮での過ごし方、学校周辺の環境、授業料の支払方法などについて説明がありました。大学のアドバイザーは自分が積極的に話をしに行けば、いつでも良いアドバイスをくれ、しっかりサポートしてくれます。
 学部開始前はESLに通いました。期間は、一般のクラスと平行しながら1年間(2セメスター)です。渡米後、普通に生活ができる程度の日常会話は1年以内で身につきました。でも英語は今でも日々勉強中です。現在の専攻はコミュニケーション学(ジャーナリズム)です。
今までの人生で一番勉強しています
 大学での学期中の1日のスケジュールは、起床時刻は7:00AM〜8:00AMの間で、朝食は部屋でバナナ、リンゴなどのフルーツを軽く食べます。学校内の寮に住んでいるので、クラスルームまで徒歩で15分位です。

 現在取っている科目は、以下の通りです(受講科目名、1クラスの時間数、人数、簡単な授業内容、よくある課題など)。
Media and Public
50分、50人程。メディアの原理
Pop and Policy Issue
50分、100人程。人口増加などの問題
Economics
75分、200人以上。世界の経済                  
Energy conservation and Environmental protection
75分、100人程。エネルギーの使い方など
PA German Culture
75分、100人程。Pennsylvania Dutの歴史、生活など。

今学期は授業の登録が遅れたので、自分が取りたいクラスはあまり取れませんでした。どのクラスも4〜5人のグループワークがあります(グループディスカッション、グループレポートなど)。
 授業間に時間が空いた時は、ご飯を食べたり、宿題をしたりします。昼食は友達やルームメイトと、ダイニングルームでサンドウィッチ・ハンバーガーなどを食べます。放課後の過ごし方は宿題、予習、復習、TVを見る、インターネット、ジムに行ったり、いろいろですね。夕食は昼食と同じです。食べるものは夜と昼でそんなに変わりはないです。
 1日の勉強時間(授業以外)は5時間程、週末は5時間以上することが多いです。今までの人生の中で一番よく勉強している気がします。高校受験の時よりも勉強しています。寝るのはだいたい1:00AM頃です。授業が想像以上に大変で、今週末もずっと部屋に閉じこもって宿題に追われていました。ちゃんと卒業することが目標なので、何とか頑張ります。
 現在は寮に住んでいます。希望の部屋が空いていなくて、今は6人部屋です。部屋にはルームメイトが5人もいて、毎日が騒がしいです。みんな良い子たちで楽しいのですが、6人で1部屋は少し多すぎなので、近いうちに別の部屋に移れるようにお願いしておいたら、次のセメスターから同じ寮内で2人部屋に移れることが決まりました。部屋は1学期$1,500程で、部屋代とは別に$1,300のMeal card(学校内のダイニングルームでのみ使える)を買っています。
勉強に集中できる、恵まれた環境
 友達はたくさんできました。はじめはルームメイトと仲良くなり、ルームメイトの友達とも友達になったりします。その他にクラスメイトや、ジム、寮の同じホールの子たちとも友達になります。学校で主催されているイベントなどでも友達ができました。国籍はアメリカ人はもちろん、韓国、中国、ドミニカ、トルコ…など、留学生のオリエンテーションなどを通して、いろんな国の友達ができました。
 1ヵ月のお小遣いは、食費はMeal Cardから払われているので、それ以外のお小遣いは月に$100〜200程です。(携帯電話などの料金も含んで)国際電話代は、自分からかけることがないのでゼロです。インターネット電話で日本のご家族や友達と会話をしたこともありますが、音声が悪くて、すぐに普通の電話に切り替えました。携帯電話は1ヶ月$40で600分間話せます。その上、週末、平日の夜(9:00PM以降)はタダです。日本の携帯のようにカメラもついてないし、メールもないですが安いです!車は、98年Chevrolet Cavalierを$3,500で友達から買いました。保険は半年$600程です。
 住んでいる街は大学のための街で、住民のほとんどがうちの大学の生徒です。警察が常にパトロールしていて安全なところだと思います。学校のすぐ近くにスーパーなどもあり、生活しやすいです。週末は友達と買い物に出かけたり、スポーツをしたりします。学校のイベント(映画、食事会など)に参加することもあります。あとは宿題、予習、復習です。長期休暇は小旅行をしたり、友達の家に滞在したりします。
 アメリカ人だけではなく、いろんな国の人と知り合えた時は、留学をして良かったと思います。また、家族の大切さ、ありがたみもわかりました。
いろいろ苦労もありますが、何とか解決しています
 留学生活で苦労しているのは、食生活です。毎日、同じようなものを食べ続けているので、正直飽きます。日本食が恋しいです。学校の周辺に日本食レストランもありますが、正直いっておいしくないです。洗濯、掃除なども全部自分でしないといけないし、朝に起こしてくれる人もいないので、お母さんがいてくれたらなぁ…と思うことが多々あります。 
 はじめてアメリカ人のルームメイトを持った時に、アメリカ人は自分がこうして欲しいということを全て言葉で伝えないと分かってくれなくて、日本と違って他人の心を読もうとはしてくれないことにショックを受けました。でも今ではもう慣れて、ルームメイトともお互いに不満などもぶつけながら上手くやっています。 
 ホームシックになった時は、わざと忙しくして、日本のことを考えないようにしました。現地での悩みを相談する相手は、家族(特に母)や日本にいる友達です。
 今の大学の好きなところは学校内だけで生きていけるところ。好きでないところは、大きすぎて、授業と授業の移動が大変なこと。学校内で迷子になったこともあります。今の学校には編入してきたばっかりで慣れきれてないので、満足とは言いがたいですが、毎日が楽しいので、きっとこれから大満足できる自信があります。
これから留学を考えている方たちへのアドバイス
 留学は根性がいります! 覚悟して頑張って下さい。
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