ICC国際交流委員会の大学留学プログラム
失敗しない大学留学Q&A
失敗しない大学留学Q&A
■失敗しない大学留学Q&A
進路相談編
入学審査編
準備と手続き編
大学生活編
卒業後の進路編
進路相談編
01
日本の大学に行くか海外の大学に行くか、迷っているのですが、どうしたら良いでしょうか?
海外の大学は、日本の大学と比べて、入学するのはやさしいですが、卒業するのは簡単ではありません。日本の大学はその逆です。真剣に勉強に打ち込み、実力と自立心を養う学生生活を送りたければ、海外の大学に進学するのが良いでしょう。しかしそのような学生生活を望まない場合には、海外の大学はお勧めしません。
02
海外の大学を卒業した場合、就職が心配です。やはり不利になるのでしょうか?
まず海外の大学を卒業した場合でも、日本ではきちんと大卒として広く認められています。就職についていえば、4年間真剣に学問に打ち込み、専門知識と語学力に加えて国際性、自立心、広い視野を身に付けた海外大学卒業生は、いまや多くの企業が積極的に採用したいと海外でも就職フォーラムなどを開催しています。日本の大学生と較べて決して不利ではなく、むしろ有利だといっても過言ではありません。
03
両親や先生に留学を反対されています。どのように説得したら良いでしょうか?
まずは留学に関する様々な情報を積極的に集めましょう。集めた情報を両親にも説明し、一緒に留学説明会などに参加して、まずは留学に対する理解を深めてもらう努力が必要です。情報を得るだけではなく、基礎学力をつける、英語の学習に真剣に取り組むなどの姿勢も大切です。
04
日本の大学・短大で取得した単位を用いて編入学を考えています。どの国でも編入が可能ですか?
単位を移行しての編入は、アメリカがもっとも柔軟にしやすいといえます。編入制度がしっかり整っているうえ、日本の大学と教育システムが似ているため、単位の認定が受けられやすいといえます。他の英語圏の場合は、アメリカほど単位が認められにくいうえ、大学間での編入学が一般的ではないため、慎重に進める必要があります。
入学審査編
01
海外の大学に入るための入学試験制度について教えて下さい。
日本の受験制度とは異なり、英語圏の国では、入学試験のような一斉に行われるテストはありません。合否は書類審査で決まります。ごく一部の大学では面接や電話でのインタビューを課す場合もありますが、一般的ではありません。書類審査においてもっとも重視されるのは、高校での成績で、次に英語力や財政能力、エッセイや推薦状などが考慮されます。
02
高校の成績はどのくらいあれば、合格できるのですか?
大学や国によって異なります。一般的には、レベルの高い大学に出願するには、高い評定平均値が要求されますが、難関大学でなければ、通常は、5段階で3.0以上が合格の目安となっています。すでに日本で短大や大学に在学した場合には、短大・大学での成績も平均以上が目安になります。
03
評定平均値がかなり低い場合には、大学進学は無理でしょうか?
国によっては、成績が平均を下回っていると進学が極めて難しい場合があります。一方でアメリカやオーストラリアでは、成績が低い場合でも交渉がきいたり、基礎学力が不足している人向けのプログラムなどが用意されているなど、進学の道が開かれています。
04
すべての科目の評定平均値となるのですか?それとも主要科目だけですか?
数学や社会などの主要科目の他に、芸術や体育などその他の科目もすべて評価の対象になります。また最終学年のものだけでなく、1年次から出願時までの成績がすべて総合的に判断されます。
05
レベルの高い進学校のため、良い成績をとるのは難しいのですが、考慮されますか?
残念ながら高校のレベルはあまり考慮されません。逆を言えば、日本でいわゆる偏差値が低いとされる高校に通っていたとしても、在学中の評定平均が良ければ、入学審査の際、高く評価されます。高校入学前の学力よりも、高校在学中に学力を身に付けたかどうかが審査のポイントになるといえます。
06
英語がまったくしゃべれないのですが、本当に海外の大学に行けるのか不安です。
英語のスピーキングができないからといって進学を断念する必要はまったくありません。高校卒業までに習う、文法、読解力などの基礎英語力が身に付いていることが最も大切なことです。
07
TOEFL とはどんな試験のことですか?
Test of English as a Foreign Language の略。英語を母国語としない人々の英語能力を判定する米国のETSEducational Testing Service)が主催している世界規模のテストのことです。TOEFLスコアはアメリカやカナダをはじめ、イギリス、オーストラリア、ニュージーランドなど英語圏の大学で、英語能力の判断基準として採用しており、入学審査の際にスコアの提出が求められます。
08
日本ではどのようにTOEFLを受験できますか?
東京、横浜、大阪の試験会場では、CBT方式(Computer-Based TOEFL Test)と呼ばれるコンピュータ形式のテストがほぼ毎日の様に試験が実施されています。北海道、宮城、広島、福岡、沖縄、石川、高知、宮崎などの地域では、PBT方式(Paper-Based TOEFL Test)と呼ばれる筆記形式のテストが不定期に実施されています。
09
TOEFLは必ず受験しないといけませんか?
アメリカなど一部の国ではTOEFL のスコアなしでも学力さえ問題なければ、入学を許可する大学も存在します。しかし、TOEFL を受けずに留学することは、お勧めしません。なぜなら自分の英語力を知らずに留学すれば、きちんとした留学計画が立てられず、のちに時間的・金銭的に不都合が生じてくるでしょう。
10
TOEFL はかなり難しいテストだと聞きました。どのように勉強したら良いでしょう?
TOEFLは、主にListening, Structure, Reading, Writingの4つのセクションに分かれています。StructureReading については、まず高校で習ったことを徹底的に復習した後、TOEFL 用の演習問題に数多くこなします。Listening については、身近な英語番組や教材を活用して必ず毎日聴く習慣をつけるとともに、TOEFL用の演習問題にも取り組みます。Writingについては、独特のエッセイの書き方がありますので、Writing用の参考書を活用し、準備するのが良いでしょう。
11
TOEFLのスコアが思うように伸びず悩んでいます。どうしたら良いでしょうか。
TOEFL のスコアが上がるのを待ちつづけていると、出願のタイミングを逃してしまうことがあります。その場合は、一部の大学が実施している条件付き入学制度を利用すると良いでしょう。条件付き入学制度とは、学力には問題ないが英語力が不足している留学生に対する特別措置。大学附属の英語コースに通い英語力が伸びてから学部に進学できるという条件がついた入学制度です。
12
条件付き入学制度は良くないという話を聞きました。本当ですか?
一概にはいえません。条件付き入学制度には、メリット・デメリットがあります。まずメリットとしては、英語力が不足していても学力の面で実力通りの大学に入学することができる、附属英語コースで学部授業についていくためのスタディスキルが習得できる、などが挙げられます。逆にデメリットとしては、追加で学費がかかる、学部進学時期が定まらない、といったことがいえます。個人の事情に合わせて上手く活用したい制度です
13
大学附属英語コースとはどんなところですか?
まず大学附属英語コースは、日本の英会話スクールのようなところだと認識している人もいますが、それは誤りです。大学附属英語コースでは、学部授業についていくための英語力はもちろん、論文の書き方、リサーチの仕方、ノートの取り方、発表の仕方などを教えてくれます。ですからたとえ十分なTOEFLを持った人であっても、入学前に一定期間、大学附属英語コースで学ぶことは大変有意義なことです。学部に進学した後、きっとそこで学んだ経験が生きてくるはずです。
14
英語コースから学部に進学できるまでどのくらいの期間がかかりますか?
人によって個人差があります。一般的には、3〜6ヵ月程度といえます。学部に早く進学するためのポイントは、日本でできるだけ英語力をつけておくこと、英語コースで良い成績をおさめること、可能な限り日本人の少ない環境にいること、の3点だといえるでしょう。なお、例えば入学の半年前の願書提出時のTOEFLが入学基準に達していない場合でも、入学(渡米)の直前までに基準のTOEFLに達すれば、「条件付き」 を解除してくれる大学も多くありますので、願書提出後も引き続きTOEFLのスコアアップに努めれば、正式な学部入学が許可される場合も少なくありません。
15
TOEFLを受けずに大学留学をすることは可能ですか?
アメリカのごく一部の大学では、TOEFLのスコアをまったく提出することなく入学を許可してくれる大学があります。しかし、だからとって入学後すぐに学部の授業を受けることができるとは限りません。到着後すぐに英語のテストが課され、英語力がないとみなされれば、条件付き入学と同じようにまずは大学附属の英語コースに通うことになります。どのくらい英語コースが必要になるか、その時点で判明するわけです。考えていたより時間も費用も必要になるかもしれません。留学の計画を立てる、自分の実力を知る、という意味で、TOEFLは必ず事前に受験しておきましょう。
準備と手続き編
01
どんな順序で手続きを進めていったら良いでしょうか?
留学すると決めたら、以下の様な順序で進めていきます。
情報収集を行う→TOEFLを受験する→留学の予算を組む→留学国を決める→志望大学を決める→入学申請→渡航手続き→現地へ出発
02
留学の情報はどのように集めたら良いですか?
書籍やインターネットを活用するのが一番身近な方法です。公的機関や民間の留学機関などが主催する留学説明会などに参加してみるのもよいでしょう。
03
留学の手続きをすべて自分でやることはできますか?
留学の手続きを自分で行うには、情報収集能力、交渉できる英語能力、現地事情に詳しい家族や知人の存在、メールやFaxなどの通信環境に加え、入学まで十分な時間があることが条件になります。これらがすべて整っていれば、自分で手続きを行い、留学を成功させることができるでしょう。
04
留学の手続きを民間の留学機関に頼む場合の注意点を教えて下さい。
留学機関を選ぶポイントはいくつか挙げられます。
手続き費用が妥当かどうか(50万円以内が適正な費用の目安です)
提携校など特定の大学への進学に限られていないかどうか(英語圏には何千もの大学があります)
手続き費用の中に、自分にとって必要のないもの(英語研修や入学後のサポートなど)が含まれていないかどうか
偏りのない正しい情報を提供しているかどうか
過去の実績 など
05
志望校を決めるにはどうしたら良いでしょうか?
大学を決めるには、まず「自分の実力」と「希望」を自己分析するところからスタートします。自分の実力とは、これまでの成績とTOEFLのスコアを知ることです。次に、入学希望時期、留学したい国や地域、専攻、予算、大学の形態やレベル、大学の規模、滞在方法、卒業後の進路などについて自分の希望を整理しましょう。そのうえで、自分の実力と希望に合う大学を探すのが効率的です。
06
入学申請をしてから合格通知がくるまでは、どのくらいかかるものでしょうか?
大学によってかなり差があります。申請してから3〜4ヵ月かかる大学もあれば、1ヵ月程度で結果が送られてくる大学もあります。いずれの国の大学も書類審査で、提出した成績、TOEFLスコア、エッセイ、推薦状などがじっくりと吟味され、マークシート方式の日本の大学受験に比べると審査に時間がかかります。従って、余裕を持って留学の準備を始めることをお勧めします。
07
渡航手続きとはどんなことが含まれますか?
合格通知を取得した後に行う手続きで、学生ビザの申請・取得、学生寮やホームステイ先など滞在先の手配、健康診断や予防接種の実施(大学から要求がある場合のみ)、海外留学生保険の加入手続き、航空券の手配、現地空港の出迎え手配などが含まれます。
大学生活編
01
大学に到着したらまず何をすれば良いのですか?
留学生の場合、到着したらまずは留学生オフィスに顔を出しましょう。寮の滞在であれば、寮の部屋へ案内してくれます。リネン類など寮生活に必要なものが足りなければ早めに購入しておきます。到着日以降は、オリエンテーション、学費や寮費の支払い(大学によっては出発前に支払う)、プレイスメントテスト(多くの大学で実施される英語や数学のテスト)レジストレーション(授業の登録)などの諸手続きを行います。その後、授業がはじまります。
02
学生寮の滞在で気を付けることは?
アメリカの大学では一人部屋に滞在できることは珍しく、他の学生とベッドルームをシェアすることはよくあります。アメリカ以外の国では、ベッドルームは個室仕様であるものの、シャワールームやキッチンなどを数人の学生が共同で使用することが一般的です。現地の学生だけではなく様々な国から来た留学生が共同で生活しますので、違いを積極的に理解する姿勢が必要です。
03
一般的に、どのくらいで英語が伸びるのでしょうか?
英語の上達に関していえば、3つのポイントがあるといえます。ひとつは日本にいるうちにできるだけ文法など英語の基礎力を身につけておくこと、現地では日本人同士で固まらず、積極的に日本人以外の友達を作ること、そして授業をしっかり受けることです。この3つを実践していれば、3〜6ヵ月で一通りのことは英語でこなせるようになるはずです。なお、大学選択の際には、日本人の少ない地域や大学を選ぶことをお勧めします。
04
留学生活に車は必要ですか?
アメリカやオーストラリア、カナダにおいて、田舎や郊外の大学に進学する場合、車の必要性がかなり高まると考えておいた方が良いでしょう。ただし田舎の大学であっても大きな大学であれば、学内や学校周辺に生活に必要なものはすべて揃っていますから、車がなくても生活できる場合があります。また大都市であっても米国・ロサンゼルスの様に完全な車社会の都市もありますから、注意が必要です。なお、イギリスの場合はどこの地域の大学に進学しても車の必要性は感じないでしょう。
05
お金はどのように管理すれば良いでしょうか?
長期留学の場合、到着後、現地の銀行に口座を開設し、日本のご家族から送金してもらいます。日本から大金を持参するのは危険ですから、送金が最も安全な方法といえます。現地に口座をもっていれば、周辺のATMでこまめに現金を引き出すことができます。またデビットカードや小切手での決済なども利用できる場合が多いので、口座開設のメリットは大きいといえます。なお口座の開き方については、現地のオリエンテーションで説明がなされるでしょう。
06
日本から持っていったほうが便利なものはありますか?
長期留学の場合は、通常の旅行に持参するものに加え、ノート型パソコン、電子辞書、数学などのテキストといった勉強道具も持参する必要があります。そういったものを購入するための予算もあらかじめ組んでおくと良いでしょう。
07
留学中にアルバイトはできますか?
法律的に留学生のアルバイトに寛容なのは、イギリス、オーストラリア、カナダです。ニュージーランドも2年以上のコースに在籍している場合は許可を得て可能になります。アメリカは9ヵ月以上の学習期間を経過していれば(ただしESLは含まない)、許可を得て可能になります。またキャンパス内の仕事であれば期間や許可に関係なく仕事に就くことができます。ただし海外の大学での勉強は想像以上に大変なものです。学期中はアルバイトをする時間はまったくないと覚悟しておくべきでしょう。留学に必要な学費と滞在費は、事前にきちんと用意しておく必要があります。
08
休暇はどのように過ごせば良いでしょうか?
長期休暇は日本に帰国する人が最も多いといえます。夏学期の場合は、大学に残ってサマースクールでクラスをとったり、アメリカやカナダであれば、インターンシップをするチャンスもあるでしょう。また国内や近隣諸国を旅行する人も多くいます。いずれも費用がかかることですので、その分の予算も頭に入れておくと良いでしょう。
卒業後の進路編
01
海外の大学を卒業した場合、日本の大学卒と同じようにみなされるのでしょうか?
もちろんみなされます。きちんと大学を卒業すれば、世界のどこでも通用する学士号が授与され、就職等で不利になることはいっさいありません。アメリカやカナダには2年制大学がありますが、2年制を卒業した場合は、選択したコースにより、準学士号(日本の短大卒業資格に相当)または、修了証(DiplomaCertificateと呼ばれる)が授与されます。
02
海外から就職活動をするにはどうしたら良いでしょうか?
近年では、海外留学生の採用を目的とした就職フェアがアメリカ、イギリスなど主な国で行われており、外資系企業だけではなく、日系大手企業も多数参加し、海外留学生の採用活動を積極的に行っています。このようなフェアを通じて就職先を決める学生が増えています。また近年では、インターネットで情報収集をしたり、エントリーしたりといったことも可能になり、企業にアプローチする方法は決して難しくないといえるでしょう。
03
大学院に進学したいと考えていますが、他の国の大学院に行くことは可能ですか?
もちろん可能です。ただし、アメリカのように学部の専攻と大学院の専攻が異なっても受け入れが可能な国の大学院もあれば、イギリスやオセアニアのように学部の専攻と異なる場合には、直接、修士課程には進めない国があります。その場合でも修士課程に進むためのプログラムが用意されているのでそれほど心配はいりません。日本の大学院に進む場合には、大学院や専攻によって方針が異なりますので、事前によく調べておきましょう。

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