ICC国際交流委員会の大学留学プログラム
大学留学体験談
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■大学留学体験談〜アメリカ〜 <4年制大学>
留学して見えてきた自分の目標
最高の環境の中、学ぶことの楽しさを実感
1984年生まれ。熊本県出身。県立熊本高校卒業。
2003年6月〜アイダホ州ルイストン市のLewis-Clark State Collegeに留学中。
両親のすすめから大学留学を決意
英語力強化に集中した留学前
 大学受験を控えた高校三年の夏、自分が大学で何を勉強したいのか目標が定まらず悩んでいた時、両親が「留学をして、色々な世界を見聞きして自分の視野を広めるのも良いのでは」とアドバイスをくれました。中学2年の時にカリフォルニアに1ヶ月間ホームステイをしたことがあり、その時にアメリカの生活などを実際に体験し、とても楽しく素晴らしい経験が出来たのでもう一度留学をしてみたいという気持ちもありました。そこで思い切って大学留学をしようと自分自身で決意しました。
 留学前の不安はやはり自分の英語力。TOEFLはコンピューター試験で受けましたが、150点位でした。ヒアリングが得意ではなかったので、リスニングのCDを購入して毎日聞いて慣れるようにしました。知り合いに英語の堪能な先生がいるので、個人レッスンを受けるなど、集中的に英語の学習を行っていました。英語漬けの毎日でしたが、好きな教科だったので楽しみながら取り組むことが出来たと思います。留学前の不安な気持ちをICCの担当の方や、先生に聞いて頂き、気持ちを出来るだけリラックスさせるようにしていました。
4ヶ月間のESLでの英語学習
自然体で英語に親しみ、苦手感も克服
 留学生用オリエンテーションはICCの海外研修で2ヶ月間、シアトルの大学の附属語学学校で英語のレッスンを受けていました。ここではアジアの地域の学生と一緒に英語を集中して学ぶことが出来ました。そのあと大学のESLへ通いました。当初8週間の予定でしたが、大学の授業の開始時期との兼ね合いもあり4ヶ月間通いました。ESLの期間が長かったのですが、その分しっかりと英語力を身に付けることが出来たので、良かったと思います。
 ただ初めは早く慣れなければと焦るあまり、余計に意識しすぎて耳が閉じてしまった時期がありました。留学していることも不安になり落ち込んでいた時、母の「もっとリラックスしてあせらなくても大丈夫よ」と言う言葉に励まされ、それからは聞こう聞こうと無理に思わず自然体で過ごすようにしました。
トラブル対処は
なるべく自分で乗り越えるよう努力してます
 大学での1日のスケジュールは、朝7時半に起床し、カフェテリアで好きなものを注文して食べています。ベーコン、卵、ワッフルが定番でしょうか。月に300ドル位の食事用のカードが支給され、朝、昼、夜とそのカードの金額内でやり繰りします。
 大学の敷地内の寮に住んでいるので、教室には歩いて2〜3分で着きます。空き時間には図書館で勉強したり、カフェテリアで友達とおしゃべりしたり、ちょっと寮に戻って昼寝をすることもあります。平日はほとんど図書館で11時位まで勉強していますが、たまには気分転換に友達とアイスクリーム屋さんに食べに行ったりもします。また、週末には友達のアパートに集まって一緒にご飯を作りワイワイ過ごします。娯楽施設はあまり無いけど、公園や川など自然なところでのんびり過ごすのもなかなか良いですよ。
 大学ではアドバイザーの方のサポートもありますが、実践的に色々と経験して身に付けようと思い、何か問題が起きた時の対処や、手続き的なことは出来るだけ自分で行うようにしています。
一般教養を学ぶには最適な学校
課題が沢山で、やり応え十分!
 今は一般教養を勉強している段階で、英語、政治、歴史、人類学、体育、心理学などを受講しています。高校の時から地学が好きで、気象学の分野に進みたいと思って、化学や数学コンピューターサイエンスの授業もとっています。ただの講義ではなく、Discussionをする機会が多く持てるので、アメリカ人とも話す機会が増えます。基本の一般教養を学ぶには最適な学校だと思います。英語は主にエッセイの課題が多く、教授によって1週間ごとに課題提出だったり、2〜3週間かけて一つ一つのステップを行い、一つのエッセイを完成させるという提出方法だったりします。
 数学は毎回問題を10問ほど解く課題が出ます。アメリカで数学を学ぶ上で日本と違う点は、特殊な計算機を使って問題を解くことで、その都度自分で計算をすることはほとんどありません。計算をしたり問題を解いたりするのが好きなので、エッセイやレポートを書かなければならない文系のクラスに比べたら、たくさん課題が出ても楽しんでやっていますね。
 ジャズダンス、太極拳、ゴルフなどなど色々なスポーツを体験できる体育の授業は特に楽しみにしています。
アメリカの自然を満喫
週末のドライブは感動的!
 住んでいる街はとてものどかな田舎町。牧場があり、緑が豊富です。こちらで免許を取り、運転ができるようになったことはとても感動的なことです。週末のドライブでは素敵な景色や、夜空に輝く無数の星を見られます。流れ星もたくさん見ました! 日本ではあまり見る機会がなかったし、星を見るためだけ、景色を見るためだけに車で遠出するってことはほとんどなかったことなので、アメリカでしかできない体験です。
 春休みには4日間、友達とシアトルへバスで行ったり、また感謝祭のときはオレゴン州のポートランドへ3泊4日で出掛けたりして充実した休日を過ごしています。ポートランドへは、友達の運転するレンタカーで行って来ました。車でだいたい7時間ぐらいかかりましたが、休み休み行ったのでそんなに疲れはしませんでした。Oregon Coastという素敵な景色のところにも行き、今写真を見てもとてもいい思い出です。
自分の世界が広がった
積極的な友達作り
 あまり友達が出来ず悩んでいた時、思い切って近所の教会へ日曜日に1人で出かけてみました。行く前はとても不安だったのですが、皆さん暖かく迎えてくれて、幅広い年代の方と知り合うことが出来ました。今でも毎週日曜日に通っています。ベビーシッターを頼まれたり、ご飯に呼ばれたりと、学校の中以外に自分の世界が広がったことで、とても積極的になりました。時々ホームシックで気分が落ち込むことはありますが、そんな時友達が何も話さなくても私の気持ちに気づいて、励ましてくれて皆のあたたかい気持ちに感謝しています。
いろいろな人との輪が広がったということも大きな財産だと思います。日本の中だけではなく、アメリカにも頼りにしていける人ができたので、とても嬉しく思っています。
これからも人とのつながりを大切にしていきたいと思います。
留学先で自分と向き合う時間は大切
見えてきた目標に向かって勉強中!
 留学をして自分と向き合い、勉強をする事が当たり前のように身につき本当に良かったと思います。今は一般教養を勉強している段階ですが、今後は気象学を学べる大学へ編入したいと考えています。
今の学校で理系の科目を勉強して分かったことは、やはりわたしは地学が好きであるということ。英語で学ぶことは非常に難しく、特に理系の教科は専門用語を理解するのが大変ですが、とにかく勉強していて楽しいと感じるのです。気象学の勉強をアメリカでできたらいいなと思います。そして、気象学の勉強を終えたら、今度はマスコミについてアメリカででも日本ででも勉強できたらいいなと思います。
私の通う大学は、一般課程を学ぶには最適な学校だと思います。私と同じように一般課程を学んだ後、編入しようと頑張っている方が多いです。英語力が不安な人もESLがとても充実した内容なので、授業が始まる前にしっかりと学ぶことができます。少人数の学校なので、先生と生徒の距離が近く、質問にも丁寧に答えていただき、感謝しています。
 留学することが出来る環境にあるのならばぜひチャレンジしてください。自分の国を外から見て様々な国の方と知り合うことはとても貴重な体験だと思います。自分の夢に向かって今はとにかく毎日努力していこうと思います。
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