ICC国際交流委員会の大学留学プログラム
大学留学体験談
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■大学留学体験談〜アメリカ〜 <4年制大学>
「環境科学について学びたい!」
強い目的意識が留学を成功させる一番の秘訣
1984年生まれ。千葉県出身。浦和実業学園高校。
2003年8月〜ノースダコタ州FargoのNorth Dakota State Universityに留学中。
ICC国際交流委員会のアドバイスで
悩みの留学費用もベストな方法を選択
 留学前の私の英語力はTOEFLを受け、400点(記述式)ぐらいだったと思います。留学するに当たって一番の悩みは英語でした。英語は得意という訳でもなく、日本の大学受験後に留学を決意したこともありTOEFL対策もほとんどしていませんでした。ですからアメリカの大学に入り、授業についていけるかどうか不安でした。英語はまず、TOEFLの問題に慣れるために、自分に合った教材を図書館で調べたり、インターネットで検索して購入したりして勉強しました。リスニングにはラジオや音楽などを注意深く聞く練習をしていました。
 次に大きな悩みは留学費用でした。留学をするにはたくさんの費用がかかります。親が援助してくれることになっていましたが、あまり負担をかけたくなかったので、出来るだけ安くできないかといつも考えていました。そこで、ICC国際交流委員会のお世話になることにしました。アメリカでの研修費はICCが奨学金として援助してくれましたし、ICC推薦の大学には質がよく、授業料がお手頃な大学があったので安心しました。
 両親は私が留学をすることに大賛成してくれていましたので、私は両親にいろいろと相談しましたし、両親からのアドバイスも受けることができました。
大きな大学なので
アドバイザーの細やかなサポートはちょっと不足
 私の通っているNorth Dakota State University(NDSU)は、1万人規模の州立大学ということもあり、大きい大学だと思います。そのためすべての生徒への十分なサポートはちょっと・・・という感じです。しかし、アドバイザーは専攻の教授が担当してくれるので、アポイントを取って積極的に訪ねて行けば、自分の専攻のことなどについて詳しいアドバ
イスがもらえます。
 ESLには2学期通いました。渡米後日常会話が出来るようになるまで、3〜4ヶ月かかったと思います。初めのルームメイトがとても日本に興味をもってくれて、英語専攻ということもあり、彼女とのコミュニケーションは問題ありませんでした。でも、そのほかの人と日常会話が出来るようになるには時間がかかりました。
1日最低6時間は勉強する毎日
テスト前は徹夜もします
 大学の寮に住んでいるので、通学は歩きか自転車です。私の寮はユニオンの隣なので、通学時間は2〜3分ってとこでしょうか。クラスに移動するのも10分以内でできます。空き時間は勉強をしたり、友達と話したり、昼寝をしたりして過ごします。放課後は宿題がたくさん出されるので、ほとんど図書館で勉強をしています。1日6時間は勉強をしていますね。テストの前は寝ないことも度々です。
夕食は、友達から食事に誘われたときは、外食を、それ以外は部屋で日本食を作って食べています。よく食べるのはカレーライス、親子丼、ミートスパゲッティー、野菜スープなどです。自分ひとりで料理や洗濯をするようになり、これも留学して初めての経験です。
寮生活では、ルームメイトと2人で1部屋をシェアしています。私はミールプランを取っていませんので、寮費だけで1学期に約$1100ぐらいです。月のお小遣いは10000円ほどで十分です。親の声を聞くと寂しくなってホームシックになってしまいます。だから親とは電話ではなく、メールで連絡を取っています。
 大学があるFargoはアメリカと思えないぐらい治安がよく、住みやすく、勉強に専念することができるきれいな街です。土地がいっぱいあるので、建物がゆったり建っています。市民のほとんどは白人ですが、とても温かみが感じられます。Fargoの土地はどこまで行っても平らで、風が強いことが多いです。冬には雪が降り、-20℃以下になるのは珍しくありません。学校も町の環境も私に合っているので、私の目的である勉学に励めます。
どの授業もやりがい十分で
興味津々です
 授業についてですが、私が取っているクラスはすべてジェネラル(一般クラス)なので、どのクラスも200〜400人位います。しかし、Labの授業は30人ぐらいです。月・水・金のクラスは 50分、火・木のクラスは75分です。授業内容は、

【Chemistry 122】
General Chemistryで日本の高校レベルの化学を学んでします。毎回クラスが終わるとクイズがオンラインで出されます。
【Chemistry 122L】
General ChemistryのLabです。授業の内容よりも難しいですが、授業のサポートをしてくれます。2〜3人で1グループになり、メンバーと助け合いながら、実験し簡単なレポートを書きます。
【Biology 150】
General Biologyです。内容は細胞が主です。単語が分らないので苦労しています。
【Biology 150L】
General BiologyのLabです。Biology 150の内容よりも簡単な実験をするのですが、実験後のレポートでは、なぜその実験からこの結果が生まれたのか?など、WHQuestionが多く聞かれます。授業のほかに宿題、クイズがあるため、かなりの勉強が必要です。
【Physics 211】
Collage Physicsです。このクラスは微分積分を知らない人の物理のクラスです。私にとってはかなり優しいクラスです。1週間に一回クイズがあります。
【Physics 211L】
Collage PhysicsのLabです。たくさんのレポートを書かなければなりませんが、難しくはありません。
【Economics 201】
Microeconomicsです。高校で経済を勉強していませんでしたけど、理解しやすいクラスです。
【Food and World Culture】
名前の通り、世界の食文化について学びます。必修科目ではありませんが、私はとっても興味があったので取ってみました。日本のことについても授業で習うので、楽しみにしています。
各国の友達と友好を深めています
 私の友達は、アメリカ、韓国、メキシコ、エクアドル、フランス、スペイン、ドイツ、イラン、モロッコ、ネパール、バングラデッシュ、インド、ウズベキスタン、トルコなど各国の出身。アメリカの友人と知り合う機会は、Labやクラス、寮が主でそのほかには私が柔道クラブに通っていたときなどに親しくなりました。留学生とはISAという留学生のための組織があり、時々ISA主催でピクニックやパーティーをするので、そのときに知り合うことができました。
 週末には友達とフットボールの試合観戦に出掛けたり、映画やショッピングに行ったりします。留学当初は自分の英語が不十分なため、思うように自分の思っていることが言えず、苦しむこともありました。そんな時は日本から同じ大学に留学している友達と文化、言語が通じる者同士お互いに悩みを相談し、励ましあってきました。
 長期休暇のThanksgiving, Spring Break, Easterは寮が閉まることもあり、友達の家に泊めてもらっています。夏休みは3ヶ月間授業を取り、普通の学期と変わらず勉強し、そのあと2週間の休みがあったので、西海岸のほうに旅行に行きました。冬休みは毎年日本に帰ります。
自分を信じて諦めずに努力
今後は大学院を目指して頑張りたい
 留学を成功させるためには、自分自身のやる気と目的が一番大切だと思います。私が英語という壁を乗り越えられたのも、私の専攻であるEnvironmental Science(環境科学)を学びたいという気持ちが強く、努力できたからだと思います。地球の環境問題は21世紀の課題で、先進国を中心に世界中でいろいろ対策をうっています。そんな環境問題に興味があり、この専攻にしました。生物資源は環境問題の改善にどう役に立つのか、そんなことを勉強しようと思っています。今後は大学院に進学をすることを考えているので、今は毎日の勉強に励んでいます。
 日本では考えられなかった悩みや壁にも当たりました。例えば、ホームシック、最初の頃に友達がうまく作れない、アメリカや他の国の文化が理解できない、思うように自分の意見が英語で言えないなど。でも、何をしたいのか、学びたいのかなどの目的を持ち、どんな壁にあたっても諦めず、自分の力を信じて努力するということが留学を成功に導くと思います。
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