ICC国際交流委員会の大学留学プログラム
イギリス大学留学
イギリス大学留学:準備と手続き
■準備と手続き〜イギリス〜
入学申請に必要な手続きをしっかりと理解しよう
 留学の手続きというのは手間や時間がかかるものです。留学機関に手配を依頼するとしても自分自身で入学手続きに必要な書類や条件をきちんと把握しておきたいもの。特にかかる時間と必要な書類について知っておきましょう。
大学留学までのプロセス

<2〜1年半前>
 
情報収集・TOEFL出願に必要なテストの受験準備
<1年半〜1年前>
願書請求・TOEFLなどテストの受験
<1年〜10ヵ月前>
出願大学決定・推薦状の依頼・IELTSTOEFLなどテストの受験
<10ヵ月〜8ヶ月前>
成績証明書(卒業証明書)、健康診断書、財政能力証明書など出願に必要な証明書の依頼・エッセイの作成・IELTSTOEFLなどテストの受験
<8ヶ月〜4ヶ月前>
テストスコアの送付依頼・出願書類の送付・出願結果通知・入学希望/入学辞退の連絡・学費や寮費などの送金
<4ヶ月〜3ヶ月前>
奨学金の申込み・住居の手配・現地情報の収集
<3ヶ月〜出発まで>
パスポート/ビザの取得・航空券の手配・海外旅行傷害保険の加入・外貨購入/クレジットカード加入・荷物の発送・国際運転免許証/国際学生証の取得


*上記はあくまでも目安です。
入学申請に必要な書類
◆入学願書
 
イギリスでは、大学をはじめとする高等教育機関の学部およびHNDコースへの出願手続きの窓口業務を「UCAS(Universities and Colleges Admissions Service)」と呼ばれる機関が一括して行っています。オックスフォード大学やケンブリッジ大学の場合は、UCAS宛の願書とは別に各大学の入学願書を作成し、各大学窓口へ直接出願する必要があります。UCASにはオンラインからの手続きが可能で、最大5つのコース(医学系は4つ)まで共通の願書を使って入学の申し込みができます。
UCASへの出願時期はEU圏以外 の留学生の場合は通常9月1日から翌年6月30日までとされていますが、人気コースなどはすぐに定員に達して締め切ってしまうケースもあるので、なるべく早目に出願したいところです。尚、オックスフォード大学やケンブリッジ大学、および医学系コースの出願者は10月15日が締切りとなります。
アート&デザイン系のコースへ出願する場合は出願時期がルートAとBの2つに分かれています。ルートAは9月1日から1月15日、ルートBは1月1日から3月24日が受付期間となります。志望校がルートAに属する場合は6コースまで、ルートBの場合は3コースまで、ルートAとBにまたがる場合は最高6コースまで出願可能です。また多くのアート&デザイン系コースは出願時のポートフォリオ(作品)提出を義務付けていますので、UCASガイドブックなどで事前にチェックしておくことが必要です。
UCAS

◆成績証明書(英文)
 通常は最終学歴のものが必要になります。出身校で英文のものを発行してもらうのですが、高校などは英文の証明書作成に慣れていない場合もあります。英文のものを発行してもらえない場合には、日本語による成績証明書に英訳したものを添付して送ります。英訳にも担当者のサインを忘れないようにしましょう。

IELTSスコアレポート
 
IELTS(International English Language Testing System)は、英語を母国語としない外国人向けの英語能力判断試験としてイギリスでは広く認識されており、現在は世界約150カ国で実施されています。総合評価で点数が決まるので、偏りのない総合的な英語力を判断できるのが大きな特徴です。
IELTS

TOEFLスコアレポート
 TOEFL(Test Of English as a Foreign Language)=英語を母国語としない国の人々の英語力を測定する世界共通のテストで、イギリスでもTOEFLスコアを認めるケースが増えています。スコアレポートの送付手配は、自分自身で手配し、有料となります。詳しくは以下のサイトを参照して下さい。
★日本での受験問合せ先:アール・プロメトリック(CBT-TOEFL)
★スコアレポートの送付問合わせ先:TOEFL

◆エッセイ(英文)
 UCAS願書の記入項目にはエッセイ欄もあります。出願者の人物評価をする上で極めて重要視されるため、時間をかけて入念に書きましょう。志望動機、将来の抱負、性格(長所)や能力、特技など自分をできるだけアピールします。

◆推薦状(英文)
 UCAS願書の「推薦状」記入欄に出身校や在学中の高校・大学の先生、会社の上司など本人をよく知っている人に依頼し、原則として直接志望校へ送ってもらいます。内容は出願者の資質や人物像などを客観的に評価したもので、以下のような点について記述してもらいます。
出願者と推薦者との関係
学業・勤務評価、成績
専門分野に関する知識
長所を含む人物評価(積極性、独自性、創造性、論理的・分析的思考力など)
大学入学した場合の学業への姿勢、期待される留学の成果、将来の展望など  

◆財政能力証明書(英文)
 留学のために保有している金額・財源などを示す書類で、ほとんど全ての大学で提出が必要です。通常は願書に財政能力の証明欄があるので、必要事項を記入したうえで、預金をする金融機関で英文の残高証明書を発行してもらいます。口座名義人が本人以外の場合(両親の口座のときなど)、その名義人が「留学費用を負担することを証明する」という手紙を添えるか、願書の所定欄に書くことになります。

◆健康診断書(英文)
 病院で英文の健康診断書を発行してもらいます。出願時に必要なことはあまりなく、必要になるとしても入学許可が下りてからという場合が多いです。
合格審査期間
 イギリスにおける出願手続きの窓口業務はすべてUCASが行います。以下がその一連の流れです。

1. UCAS発行の統一願書を取り寄せる(日本ではブリティッシュ・カウンシルで配布)
2. 願書と受領通知カード(Acknowledgement letter)に必要事項を英語で記入し、出願料(£15)の国際郵便為替(その他送金小切手やクレジットカード払い用フォームでも支払い可能)、国際返信用切手とともに推薦状を依頼する人に渡す。
3. 推薦状を作成する人は願書4ページ目にある推薦状欄に推薦文などを英語で記入し、2の書類とともに投函する。
4. UCASより受領通知カード(Acknowledgement letter)が届いたら(通常投函から6週間以内で届く)、カードに明記されている申請番号を各必要書類(成績証明書など)に書き込んで、志望大学へ直接送付する。
5. UCASより各志望大学へ願書のコピーが送付される。
6. 大学がUCASより届いた願書と出願者自身から届いた各種書類をもとに入学審査を実施。
7. 大学からUCASに出願者の合否が通知される。
8. UCASより合否結果が届く。「Unconditional offer」は合格、「Conditional offer」とあれば条件付き合格、「Unsuccessful application」は不合格となる。
9. 出願者は入学意思(第2希望まで)の有無をUCASに通知する。
10. UCASから出願者の回答が大学へ通知され、入学希望の場合、大学から出願者へ直接連絡が入る。ここで入学への具体的な手続きが始まる。


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